鼠径部ってなんでそんな名前なん?という疑問。wikipedia によればこーゆーコト。へー。睾丸を鼠に見立てたワケね。
いや、なんでそんなコトを疑問に思ったかというと。ムスメが鼠径ヘルニアになってしまったから。
4/9
風呂に入れてる時、下腹部左側が腫れているコトに気付く。なんだ?と思って触ってみると、コリコリした結構固い玉状のものが皮膚の下にある感じ。なんだこりゃ?と思いつつ身体を洗ってやったりしてたら、引っ込んじゃった。けど、湯船に浸けたらまた出てきて。
風呂から上がってもしばらくぽっこりと腫れた状態。なんだこりゃ?と相方と二人で心配になる。けど、腫らしてる本人、痛そうでもないし、そのうちまた引っこんだりして。明日病院へ連れて行ってみようというコトに。
夜中、相方が授乳で起きた時にネットで調べた結果、鼠径ヘルニアの疑いが濃厚とのこと。
4/10
どこの病院へ行こうか検討。近所の小児科?と思っていたのだが、産院である S大病院でも小児外来があるってコトで、連れてってもいいもんか電話して聞いてみる。すぐ来なさいとのこと。
診察結果はやはり鼠径ヘルニア。通常は、胎児のうちに、鼠径部に伸びた腹膜は閉じちゃうんだけど、ムスメはそれが残ったままになっているとのこと。そこに今は卵巣が出たり入ったりしちゃってる、と。放っておくと卵管捻転を起こしたり、腸を巻き込んで入り込んでしまったりするんで危険とのこと。手術しましょう、と言われる。
手術自体は簡単なもので、2〜3cm切るだけ、時間も20分くらい、入院期間は二泊三日、乳幼児の手術では件数が一番多いらしい。鼠径ヘルニアになるコは 3〜4%で手術が必要となるコは 2%くらいとのこと。全身麻酔というのがちょっと怖いが、それだけありふれた症例ならば危険度はかなり低いと思われ。数字の上では低いかもしれないが万が一と思うとちとビビってしまうのだが。手術を受けることにする。
緊急度があまりないのか、4/21に入院、22に手術、23に退院というスケジュール。今日から入院までの間に、腫れがいつまでも引かず、泣き続けるコトがあったら ER に駆け込んでくれ、と言われる。
それ以降、泣いて踏ん張ったりすると卵巣が出てきちゃうよーな気がして、泣かさないようにしようとするのだが。そんなコトはお構いなしに、欲求に忠実に泣き叫ぶムスメ(苦笑)。
4/14
術前検診。問題なし。予定通り 22に手術。
それから入院までも、卵巣は出たり引っ込んだり。必ずしも泣いてる時だけ出るワケでもなく。手術の無事を祈りつつ毎日を過ごす。もしも上手くいかなかったら?と考えるだけで泣けてくる。
4/21
入院。多分何も判ってないムスメ(苦笑)。ある意味、親がいないと不安にならない今の時期に入院というのはよかったのかも?
入院は相方に任せて、夕方、会社が終わってから病院へ行く。
麻酔医に説明を受ける。丁寧。ここの医者はどのヒトも丁寧に説明してくれるのでありがたい。麻酔でトラブルが起きるのは交通事故に遭う確率より低いとのこと。ちょっと不安が楽になる。けど、やっぱり万が一って考えちゃうよなぁ。
面会時間は 20:00までなのだけれども。なかなか担当外科医からの説明が受けられない。手術が押してたらしい。20:30頃になってようやく担当外科医の方から手術の内容に関して説明を受ける。こちらも丁寧。もう彼らを信じてお任せするしかないもんなぁ。
ムスメがグズったりしてて、あやしてるウチに 21:30とかになってしまう。ようやく眠りについてくれて、こちらは家族が付き添いできないので、後ろ髪を引かれながらも病院を後にする。
4/22
8:00過ぎにに病院へ。3:00以降断食のムスメはちょっと機嫌が悪い。けど、ギャン泣きすることもなく 8:40頃手術室へ。
10:20頃、ムスメが病室に戻ってくる。手術は問題なく終了。吐き気止めの点滴を300ml、20ml/hで投入。15時間くらいかかる計算。既に麻酔からもほとんど醒めてて、むずがってる。抱っこしてあやしたりして落ち着いてもらう。そのうちに眠る。
担当医から手術の説明を受ける。余ってた腹膜は 直径 2cm、長さ3cmくらいだったそうな。余剰の腹膜を裏返す形で卵巣を腹膜の中に戻して、根元を縛ったそうだ。しばらく熱は出るかもしれないが、明日になればケロっとしてるだろうとのこと。
14:00頃、腸の動きを確認して、糖水を飲ませる。ごきゅごきゅ飲む。飲んだらまた眠る。
16:00頃、ミルクを飲ませる。ごきゅごきゅ飲む。飲んだらまた眠る。眠ってばかりなので、ちょっと心配だが、熱が少し出てるのでダルいのかもしれない。まぁ、食欲はあるので心配しなくてもいいのかな?
18:00頃、またミルクを飲ませる。やっぱりごきゅごきゅ飲む。また眠る。
20:00頃、病室を後にする。
4/23
自分は会社へ。相方は病院へ。無事退院したというメール。よかったよかった。
夜、仕事から帰ってきてみたら、機嫌はよさそう。体調も悪くなさそげ。安心安心。
火曜の抜糸まで、風呂には入れられない。部分入浴。今日は頭を洗って、身体は拭いた。傷口の上に貼られてる絆創膏がおしっこで濡れて剥がれないように、マメにオムツを替えなくちゃ。
さて、火曜まで、もう一頑張りだな。
そうそう。鼠径ヘルニアって、俗に「脱腸」と呼ばれます。くぅ。女の子なのにカッコ悪い名前の病気…と呼ぶのは適当なのか?…にかかってしまうなんて(苦笑)。