The Day in a Life

…と日記には書いておこう

Blue & Lonsome / The Rolling Stones

いつもは音楽メーターに書くんだけど、長くなりそうだからこっちに書いてからあっちにリンク貼ることにする。

1990年代、ブルースブームがあった。SRV が出てきて、そっちに目が行くようになって、Robert Johnson の全曲集 CD が出たり、ギター雑誌なんかも特集したり、Paul Rodgers が Muddy Waters のカバーアルバム出したり、Clapton が「From the Cradle」出したり、Gary Moore が傾倒したり。まぁ、なんか賑やかだった。

Stones はそのブームの頃には特に何もしてなかった。まぁ、らしいよね。で、今更ながらとゆーか、満を持してなのか、年取ってルーツに戻りたくなったのか、全曲ブルースのカバーってアルバムを出してきた。アンプラグドブームの時も、ブームが落ち着いた頃に「Stripped」とか出してた。簡単に流行りには乗らないぜってことなのかもしれんが、それでもみんなが忘れた頃に出してくるってのが彼ららしいのかも。

で。Clapton の「From the Cradle」は、ブルースの事典みたいな感じだった。色んなスタイルの曲を取り上げて、そのスタイルに沿った形でカバーしてた。そのため、一枚の中で統一感がない、みたいに評価してる人なんかもちらほらいて。Stones のはどうなるんだ?と思ってたら。これが。全部 Stones のフィルターを通してきた。なので、統一感はとれているけれども、一枚の中での変化に乏しい感はある。いや、なかなか難しいもんだねぇ。

今回、Clapton が二曲に参加。レコーディングしてたスタジオの隣で作業してたから引っ張ってきた、みたいなコメントを読んだけど。嘘やろ(笑)?ちゃんと考えて呼んであるんだと思う。で、Clapton 入れない方がよかったんじゃないの?と思ったり。できれば Stones だけでやって欲しかった。まぁ、Daryl Jones と Chuck Leavell はしょーがないとしても。ホーンも入れてないし、Mick がハーモニカ吹きまくってるし、一発録りだったって話だし。

一発録りだったって話なんだけど、ヘッドホンで聞いてると、なんかそれっぽくない。ベースがドラムセットの中に入っちゃってるような感じ。ドラムが広がり過ぎてんのかなぁ?もうちょっとそれっぽく、しかもその場にいるようなミックスにして欲しかったなぁ。

とはいえ、全体的には満足。Mick は元気だし、Keith はなんだか増々無駄に(笑)上手くなってるし、Ronnie だって Ronnie っぽい。Charlie 含めてみんなまだまだやれそうだ。なんだかんだ書いてるけど、Stones 印のブルースは単純にカッコいい。Stones の今がちゃんと記録されてると思うよ、この盤は。
今月下旬に出る Blues & Soul Records が原曲集の CD を付録にしてるらしい。それと比較もしてみたいもんだ。楽しみ。